重機コレクション
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水銀温度計の取り扱いには注意を

この頃では、センサーの付いたデジタル温度測定計が多く出回っており、料理や医療の分野で使われる傾向が目立ちます。しかし、化学工業界などでは、数百度まで測定できる棒状温度計が未だに活躍しています。この棒状温度測定計には2種類あり、特に高温を測定する場合には、沸点が300℃を超える水銀温度測定計が使用されます。100℃以下の温度を測定する場合であれば、アルコール温度測定計で十分です。

さて、水銀温度計で問題となるのが、破損などをして中の水銀が漏れ出てくることです。

水銀は蒸気などを吸引してしまうと主に呼吸器などに障害が顕れます。初期症状としては吐き気、頭痛、下痢などですが、このような症状が顕れる前に速やかに処理しなくてはなりません。漏れ出た水銀を吸着性のある布や紙などで吸着処理します。そして、2重にしたポリ袋などに納めて自治体の区分によって処分してください。